夏にロサンゼルスを旅したときにフリーマーケットにて$10で買ってきたこのカメラ。
なんだかコロ~ンとしていてキュートなので、ずっと部屋のインテリア小物として飾っていたのですが、ふと、撮ってみようかと思い、ファインダーをのぞいてみると・・・
あらら、ずいぶんとキタナイ。
「これ、きれいになると思う?」とスタジオのスタッフに尋ねると、
「う~~む。ダメモトでやってみますかぁ~~。」
ということでフロントのネジ2本はずしてみることに・・・。
ファインダーレンズとレンズの両方がいとも簡単にポロッと外れました。
ガラスクリーナーでキレイにしてみたらこれ、なんだかいい感じ。

ということで、使えるようにしてみようかと・・・。
まずは、当然ながらこの127フィルム(ブローニーフィルム/ベスト判)はもう作っていないサイズなので、何か他のフィルムを代用する必要があります。
正統派は120フィルム(60ミリ)の幅を54ミリに切って使うらしいのですが、私は35mm専門なので35ミリのフィルムで撮ってみることにしました。
そこで必要なのが35mmフィルムを巻けるスプロケット(スプール)です。
模型店でミニ四駆のバンパーにつける低摩擦ローラーを買ってきました。

なんと丁度いいことに18ミリの外径なんです。
(ブローニーのスプロケットは19ミリのようです)
2セット入っているので、1組(2個)作れますね。

そしてコアロッド(棒)はコレもミニ四駆の改造用部品の3.2mmプラスチック管を使うことにしました。

ミニ四駆のバンパーにつけるローラーは3mm軸用なので、ハンドドリルで3.2mmにします。

そこにコアロッドを通すとできあがり。簡単でしたね。
内側の紫色のローラーが18mm、そして外側のオレンジ色のローラーは16mmです。
内側の紫色ローラーは35ミリフィルムの幅に合わせてあります。

装着するとこんな感じになります。
この色合いになるとおもちゃ度合いが増しますね。

35mmフィルムはマスキングテープ(紙テープ)でコアロッドに付けます。
実は、一度アルミロッドにスリットを入れて本来のスプールのように作ったのですが、
結局、暗室でフィルムを巻きなおすという作業では、この方法が簡単でよ良いようです。

カメラ本体に取り付けるとこのようになります。かなりフィルムが浮いていますが、
カメラのフタを付けると丁度良い位置にフィルムが収まるので気にしない気にしない。

そしてフタの赤窓を塞ぐのを忘れてはいけません。本来の127フィルムはフォルムの裏に紙が付いていて、この赤い小窓から紙に印刷されている枚数確認の数字を見ることができます。
でも35mmフィルムには裏紙が付いていないので、この赤窓を塞がないとフィルムが感光してしまうわけです。
赤窓を塞ぐには梱包用の透明テープに2センチぐらいにカットしたアルミホイル貼り付けてキズ絆創膏のようになったものを裏から赤窓に貼り付けます。
ということで、ハード的な準備はできたので、暗室で35mmフィルムを自作のスプールに巻き付け、カメラにセットをして出かけることにしました。
・・・とここで問題発生。
どのくらい巻けば次のフレームに行くのかわからない!!
う~む。巻き上用のつまみを4回巻いて使うことにしました。

ということで、巻き上げ間隔が広くなりすぎて。
このようなシマシマになってしまいました。
でもちゃんとワイドフォーマットで撮れているようですよ!
それでは完成した写真を見て見ましょう。

まるでパノラマ写真のようですね。ブローニーの左右幅で35mmの上下幅。
おまけにパーフォレーション(スピンドルホール/巻き上げ用の穴の部分)まで撮れるのが面白いですよね。

シャッターチャージが無いので巻上げが失敗すると、このように多重露光になります。
意図的に多重露光を作れるということがわかったので、次回はアーティスティックな写真を撮りたいなぁ・・・。

縦位置で撮るとこのようになります。が、重力を利用してシャッターを切る構造になっているので、縦位置や逆さにするとスローシャッターになります。まぁ。これもシャッタースピードを換える裏ワザということでしょうか・・・
ははは。
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